Fione

概要

Fione (フィオネ) は「簡単に機械学習をできるサーバー」です。 機械学習の専門知識がなくても、データをアップロードして、簡単な設定で機械学習を実行するだけで、予測モデルを生成することができます。 また、その予測モデルをDockerで予測API化もできるので、ご利用のシステムに組み込んで利用することなどもできます。FioneはApacheライセンスで提供されるオープンソースのプロダクトです。

対象ユーザー

Fioneの目指すところとしては、誰でも機械学習を簡単に利用できるようにする、というところになります。ですので、機械学習の専門家であってもなくても、

  • 機械学習の知識や経験なし:ブラウザ上でポチポチ進めるだけで、予測モデルが作成でき、予測結果を取得することができる
  • 機械学習の知識や経験あり:とりあえず、Fioneで実行して、ベースラインの予測精度を知るなど(その情報を元に別途開発する)

というような利用方法も考えられるので、幅広いユーザーで利用できると思います。

学習アルゴリズム

Fioneは機械学習ロジックにはH2Oを採用しています。H2Oは機械学習分析プラットフォームで、様々な学習アルゴリズムが含まれています。世界のトップレベルのデータサイエンティストたちが開発に加わっており、そのナレッジが反映されていると思います。FioneではH2OのAutoMLの機能を利用して、高精度の学習モデルを生成しています。

その他

Fioneはgithub.com/codelibs/fione上で開発されています。Dockerでの提供になるので、github.com/codelibs/docker-fioneで提供されています。Fioneは全文検索サーバFessの拡張機能として作られ(現時点では検索機能とは連携していない)、データの保存先にMinIOを利用しています。Fioneではそれらをまとめて、docker-composeも提供しているので、DockerおよびDocker Composeの実行環境があれば、コマンド一つで利用することができます。

Fioneはオープンソースで開発されているので、修正した内容を気軽にプルリクなどして開発に参加することもできます。